丙種化学/保安管理技術/LPガスの燃焼特性・バーナ/消火器設備

LPガスの燃焼特性・バーナ

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問1 次の記述のうち燃焼装置について正しいものはどれ

イ 内部混合型ガスバーナは逆火の危険性がなく、高温が得られる

ロ 外部混合型ガスバーナは逆火の危険性がなく、広範囲の燃焼量の調節が可能である

ハ ブンゼン式ガスバーナは、ガスの燃焼に必要な空気の全量を燃焼前のガスに混合しておく方式のバーナで逆火の危険性がある。

ニ セミブンゼン式ガスバーナは、ブンゼン式ガスバーナを改良したもので逆火の危険性がない

1 イ・ハ

2 イ・二

3 ロ・ハ

4 ロ・二

5 ロ・ハ・二

1の正解はここ
4。
イ× 内部混合型ガスバーナ(予混合式バーナ。燃焼室にあらかじめ燃料と空気を混合して供する方式)は逆火の危険性があるが、高温が得られる。

ロ〇 外部混合型ガスバーナ(燃料と空気を別々に燃焼室に供給し混合させる方式)は逆火の危険性がなく、広範囲の燃焼量の調節が可能である。

ハ× ブンゼン式ガスバーナは、ガスの燃焼に必要な空気の一部量を燃焼前のガスに混合しておく方式で逆火の危険性がある

二〇 セミブンゼン式ガスバーナは、ブンゼン式ガスバーナより、1次空気の混入割合を少なくしたもので、逆火の危険性がない。

問2 次の記述のうち燃焼装置について正しいのはどれか

イ LPガスの単位体積当たりの総発熱量は、天然ガス(メタン)より大きく細い配管で多量の熱量を供給することが可能である。

ロ LPガスは燃焼速度が遅い為、リフティング防止の考慮が必要である。

ハ 外部混合型ガスバーナは広範囲の燃焼量の調節が可能である。

二 内部混合型ガスバーナは逆火(フラッシュバック)の危険性があるが、高温が得られる。

1 イ・ロ

2 イ・ハ

3 ロ・ハ

4 ロ・ハ・二

5 イ・ロ・ハ・二

2の正解はここ
5。
イ〇 LPガスの単位体積当たりの総発熱量は83.7~125.6MJ/㎥nで、天然ガス(メタン)は39.8MJ/㎥nより大きく、細い配管で多量の熱量を供給することが可能である

ロ〇 LPガスは燃焼速度が遅い為、リフティング(ガスの噴出速度がガスの燃焼速度より速いとき、炎がバーナから離れて存在する状態の事)防止の考慮が必要です。

ハ〇 外部混合型ガスバーナは広範囲の燃焼量の調節が可能です。

二〇 内部混合型ガスバーナは、全一次空気式ガスバーナや予混合式バーナともいい、逆火の危険性があるが、高温が得られる

問3 次のうち工業用バーナについて正しいのはどれ

イ 外部混合型ガスバーナは、バーナの内部で可燃性混合気が作られない為、逆火の危険性がなく広範囲の燃焼量の調整が可能である。

ロ ブンゼン式ガスバーナは、ガスの燃焼に必要な空気の一部分を一次空気として燃焼前のガスに混合しておく方式である。

ハ 内部混合型ガスバーナはガスの燃焼に必要な空気の全量を燃焼前に混合するが、構造上逆火の危険性もなく、一般に高い火炎温度が得られる。

二 燃焼炉の主バーナへ点火する時に着火しなかった場合には、直ちに燃料ガスの供給を止め、点火時と同様にプレパージ操作を行ってから再点火する

1 イ・ロ・ハ

2 イ・ロ・に

3 イ・ハ・二

4 ロ・ハ・二

5 イ・ロ・ハ・二

3の正解はここ
2。
イ〇 外部混合式ガスバーナは、バーナ内部で可燃性混合気がつくられないので逆火の危険性がなく、広範囲の燃焼量の調節が可能です。(別名:赤火式バーナ・拡散炎バーナ)

ロ〇 ブンゼン式ガスバーナはガスの燃焼に必要な空気の一部を一次空気として燃焼前のガスに混合しておく方式のガスバーナである

ハ× 内部混合型ガスバーナは、ガスの燃焼に必要な空気の全量を燃焼前に混合するので、逆火の危険性があるが、高温が得られる。

二〇 燃焼炉の主バーナへ点火するときに着火しなかった場合には、直ちに燃焼ガスの供給を止め、点火時と同様にプレパージ操作を行ってから再点火する

問4 次のうちLPガスについて正しいのはどれか

イ 燃焼生成ガスは石炭などの固体燃料に比べ大気汚染の恐れが少ない

ロ 同体積の天然ガスに比べ燃焼用空気が多量に必要である

ハ 単位体積あたりの発熱量が他のガス燃料に比べ小さく、小口径の配管で供給できる

二 燃焼速度が遅い為、逆火防止の考慮が必要である

1 イ・ロ

2 イ・ハ

3 ロ・ハ

4 ロ・二

5 ハ・二

4の正解はここ
1。
イ〇 LPガスの燃焼生成ガスは、石炭などの固体燃料に比べて硫黄酸化物SOxや窒素酸化物NOxの濃度が小さいので大気汚染の恐れが小さい

ロ〇 同体積の天然ガスに比べ発熱量が大きいので燃料用空気が多量に必要です。

ハ× 単位体積当たりの発熱量が他のガス燃料に比べ大きい為、小口径の配管で供給できる。

二× LPガスの燃焼速度は遅い為、逆火防止を考慮する必要はないですが、リフティング防止を考慮しなければいけません。

消火器設備

問5 次の記述のうち、LPガス製造施設で使用される消火器について正しいのはどれ

イ 粉末消火器に充填されている粉末消化薬剤は4種類あり、間違わないようにそれぞれ異なった色に着色されている

ロ 加圧式粉末消火器では、本体容器内の消火薬剤を放射圧力源の圧縮ガスで常時加圧している

ハ 燐酸アンモニウム系粉末消火薬剤は、一般にABC粉末消火薬剤と呼ばれている

二 粉末消火器を設置するにあたり、40℃以上の高温の場所を避け、また直射日光にさらされる場所も避けた。

1 イ・ロ

2 ロ・ハ

3 ハ・二

4 イ・ロ・二

5 イ・ハ・二

5の正解はここ
5。
イ〇 粉末消化薬剤は4種類で、それぞれ着色されている。
①重炭酸ナトリウムが主成分:白色
②重炭酸カリウムが主成分 :紫色
③燐酸アンモニウムが主成分:淡紅色
④重炭酸ナトリウムと尿素 :鼠色

ロ× 加圧式粉末消火器は、薬剤を入れた本体容器と加圧用ガス容器があり、粉末を放出する時だけ加圧用ガス容器から出た加圧ガスが粉末と共存して放出する。(常時加圧しているのは蓄圧式粉末消火器です)

ハ〇 燐酸アンモニウム系粉末消火薬剤は、A火災(木材・繊維が燃える普通火災)、B火災(油火災)、C火災(電気火災)の消火に適する為ABC粉末消火薬剤と呼ばれる

二〇 粉末消火器を設置するにあたり、40℃以上の高温場所を避け、また直射日光にさらされる場所もさける。

問6 LPガス製造施設の消火設備について正しいのはどれ

イ 消火設備は、消火薬剤を放射する設備と不活性ガスなどによる拡散設備があり、火災の予防及び火災による類焼を防止する目的のものである

ロ 粉末消火器に充填されている粉末消火薬剤は4種類あるが、すべて同じ色に着色されている

ハ 蓄圧式粉末消火器は、本体容器内に消火薬剤と放射圧力源の圧縮ガスを共存状態で充填密封してある

二 ガスの噴射漏洩火災に対する粉末消火器の使用方法としては、火炎の根元から火炎の先端に向けて粉末消火剤を放射するのが最も効果的である

1 イ・ハ

2 イ・二

3 ロ・ハ

4 ロ・二

5 ハ・二

6の正解はここ
5。
イ× 消火設備は、消火薬剤を放射する設備と不活性ガスなどによる拡散設備があり、直接消火する目的のものもある。火災の予防及び火災による類焼を防止する目的を持つのは、防火設備で、水噴霧装置・散水装置・放水装置など。

ロ× 粉末消火剤は4種類あり、それぞれ違う色に着色されている
重炭酸ナトリウム:白色
重炭酸カリウム :紫色
リン酸アンモニウム::淡紅色
重炭酸カリウム+尿素:ねずみいろ

ハ〇 蓄圧式粉末消火器は本体容器内に消火薬剤と放射圧力源の圧縮ガスを共存状態で充填密封してある

二〇 ガスの噴射漏洩火災に対する粉末消火器の使用方法としては、火災の根元から火災の先端に向けて粉末消火剤を放射するのが最も効果的です。

問7 次のうちLPガス製造設備で使用される消火器について正しいのはどれ

イ 粉末消火器は油火災・LPガス火災などに適している

ロ 粉末消火器に充填されている粉末消火剤には、間違いを生じないように薬剤ごとに色分けしている

ハ 粉末消火器には、重炭酸ナトリウム・重炭酸カリウム・燐酸アンモニウムなどを主成分とするものが充填されている

二 蓄圧式粉末消火器は、消火器内に放射圧力源の圧縮ガスが封入された容器が消火薬剤とは別に収納されている

1 イ・ハ

2 ハ・二

3 イ・ロ・ハ

4 イ・ロ・二

5 ロ・ハ・二

7の正解はここ
3。
イ〇 粉末消火器は油火災やLPガス火災に適しています。

ロ〇 主成分が重炭酸ナトリウム:白色
   主成分が重炭酸カリウム :紫いろ
   主成分が燐酸アンモニウム :淡紅色
   主成分が重炭酸ナトリウム+尿素:ねずみ色

ハ〇 粉末消火器にはこれらの主成分とするものが充填されている

二× 蓄圧式粉末消火器は、消火器内に放射圧力源の圧縮ガスと消火薬剤を共存状態で充填密封している。圧縮ガスと消火薬剤を別に収納し充填密封しているのは加圧式粉末消火器である。

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