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問1

消火器を点検する際の留意事項で正しいのはどれか

①キャップやプラグ等を開けるときは、容器内の残圧を少しづつ排出しながら徐々に開ける

②粉末消火器の本体、部品等を清掃する時は容器内に水が入らないようにする

③化学泡消火器のキャップでポリカーボネート樹脂製のものは、点検時に油汚れがあった場合はシンナー又はベンジンで掃除しなければならない

④二酸化炭素消火器や加圧用ガス容器のガス充填は消防設備士が行わなければならない

1の正解はここ
②。容器内に水が入らないように注意します。

①× 残圧を排除してから開けます。排出しながらは×
③× 合成樹脂にシンナーやベンジンは使用できません。
④× 二酸化炭素消火器、加圧用ガス容器の充填は専門の業者に依頼します

問2

消火器の設置状況で不適当なものはどれか

①小型消火器が床面から1.5mの高さに設置してある
②大型粉末消火器が防火対象物の各部分から最長で歩行距離28mに設置してあった
③手さげ式の二酸化炭素消火器が地下街に設置してあり、防火対象物の各部分から歩行距離20mに設置してあった
④消火器を設置した場所に「消火器」の標識が設けてあった

2の正解はここ
③。二酸化炭素とハロゲン化物消火器は地下街に設置してはいけません。ただしハロン1301を除き、歩行距離20mは正しいです。

問3

消火器本体容器の外観点検で誤っているのはどれか

①錆が少ししかなかったので塗料を数回塗っておいた
②底部の腐食が著しかったので廃棄した
③腐食の状態があばた状であれば、錆が軽度の場合と同様錆を落として塗料を数回塗っておけばよい
④錆が層状に剥離しているものは廃棄する

3の正解はここ
③。本体容器の錆が軽度な状態以外は原則廃棄処分です。

問4

ガス加圧式粉末消火器(開閉バルブ式)の外観点検で不適当なのはどれか

①ホース取付ねじが緩んでいたので締めなおした
②安全栓が外れていたが使用済み表示装置が脱落していなかった為、安全栓をもとの位置につけた
③キャップが緩んでいたのでキャップスパナで締めなおした
④ノズルが詰まっていたので、まず消火器内部及び機能の点検を行った

4の正解はここ
③。粉末消火器は、キャップが緩んでいると水分が侵入した可能性があるので機能点検を行います。

①〇 開閉バルブ式の場合、外気がバルブで遮断されているためホース取付ねじが緩んでも締めなおすだけでよい。開放式の場合は機能点検を行います。
②〇 使用済み表示装置が脱落し、安全栓が外れていない場合は機能点検を行います
④〇 ホース、ノズルのつまりは機能点検を行う必要があります

問5

蓄圧式消火器の指示圧力計の機器点検と効果について正しいのはどれか

①指示圧力値が緑色の範囲の上限を上回っていたので、消火器のレバーで範囲内になるまで操作した

②指示圧力計の値が緑色範囲内だったので正常と判断し、標準圧力計による点検を省略した

③40℃の室内で指示圧力値が緑色範囲内の上限を若干上回っていたが、室内温度による影響で問題なしと判断した

④消火薬剤充填量は規定量あったが、指示圧力値が緑色範囲の下限より下がっていたので蓄圧ガスを補充して終了した

5の正解はここ
②。緑色範囲内なのでOKです。
※緑色の上限を超えている場合:指示圧力計の作動を点検、精度確認し、異常がなければ充填圧力の調整をします。
 緑色の下限より下がっている場合:消火薬剤量を点検し、正常ならガス漏れの疑いがあるため気密試験を行います

問6

消火器の外観点検の結果の異常のうち、機能点検の必要がないのはどれか

①二酸化炭素消火器の安全弁、吹き出し口の封が損傷していた
②化学泡消火器の泡がホース内で固化して詰まっていた
③強化液消火器のキャップが緩んでいた
④加圧式粉末(開閉バルブ式)の使用済み表示装置が脱落していた

6の正解はここ
③。粉末消火器以外でのキャップ緩みは締めなおせばOK。粉末消火器は水分の侵入が疑われるので機能点検します

問7

蓄圧式粉末消火器の外観点検で、指示圧力計の異常について整備方法で誤っているのはどれか

①指示圧力計の指針が緑色範囲外にあったので指示圧力計を新しいものと交換した

②指示圧力値が緑色範囲の下限より下がっていたので、消火薬剤量を確認したら正常だったため気密試験で漏れがないか点検した

③指示圧力値が緑色範囲の下限より下がっていたので、消火薬剤量を確認したら不足していたため消火薬剤を詰め替えた

④指示圧力計内部に消火薬剤が漏れていたので、指示圧力計を新しいものと交換した

7の正解はここ
①。指示圧力計の値が緑色範囲外にある場合、機能点検を行います。

問8

消火器の点検及び整備方法について誤っているのはどれか

①ノズルがついている消火器の機器点検で、ノズルに著しい変形・損傷・老化があったので、取り付けられていたノズルと同じ口径のものと取り換えた

②加圧式粉末消火器の機器点検で、キャップが緩んでいたので締めなおした

③加圧式粉末消火器の安全栓が外れていたが、使用済み表示装置が脱落していなかったので元の位置につけておいた

④加圧式粉末消火器(開放式)の機器点検で、ホース取付部の緩み及びホース内面に達する著しい損傷があると、消火薬剤が変質固化する場合があるため消火薬剤の性状を確認した

8の正解はここ
②。粉末消火器でキャップが緩んでいる場合、水分が侵入した可能性があるため機能点検を行います。

問9

化学泡消火器の整備について誤っているのはどれか

①消火薬剤水溶液に変色異臭がある場合、老化や腐敗のためただちに新しいものと詰め替える

②消火薬剤は原則1年に1回交換する

③消火薬剤水溶液を作るときは、消火薬剤に水を少しづつ注ぎながらかきまぜて溶かす。

④キャップパッキンやエルボパッキンは、傷みやすいので損傷しているものは速やかに交換する

9の正解はここ
③。水に消火薬剤を注ぎながら。が正しいです。水をバケツ等に入れ、それに外筒はA剤、内筒はB剤を少しづつ入れていきます。

問10

消火器の内部・機能に関する点検時期で正しいのはどれか

①蓄圧式粉末消火器:製造年から5年経過
②化学泡消火器:製造年から1年経過
③加圧式粉末消火器:設置後3年経過
④蓄圧式強化液:設置後5年経過

10の正解はここ
①。二酸化炭素とハロゲン化物を除き、蓄圧式は製造から5年、加圧式は製造から3年です。化学泡は「設置後」1年です。

問11

消火器の機能点検を行う際の点検実施数で誤っているのはどれか

①蓄圧式強化液は抜取り試料数について実施する
②蓄圧式機械泡は抜取り試料数について実施する
③化学泡は全数について実施する
④粉末消火器は全数について実施する

11の正解はここ
④。粉末・蓄圧(二酸化炭素とハロゲン化物除く)は抜取り試料数について実施です。

問12

消火器の機器点検で内部・機能の点検について正しいのはどれか

①蓄圧式強化液は、製造年から3年経過したものは必ず全数の内部・機能点検を行う

②蓄圧式機械泡は配置後3年経過したものは必ず全数の内部・機能点検を行う

③化学泡は設置後1年経過したものは抜取りで内部・機能点検を行う

④加圧式粉末は製造年から3年経過したものは抜取りで内部・機能点検をおこなう

12の正解はここ
④。加圧式粉末は製造から3年で抜取りでの点検です。
年数は、蓄圧は製造から5年・加圧は製造から3年、化学泡は設置から1年です。
量は、粉末・蓄圧(二酸化炭素とハロゲン化物除く)は抜取り試料数です。

問13

消火器の放射能力を点検する際、抜取り試料数の50%以上を点検する必要があるものはどれか

①ハロゲン化物消火器
②粉末消火器
③化学泡
④二酸化炭素

13の正解はここ
②。放射能力点検は、粉末・蓄圧50%です(抜取り試料数)。二酸化炭素とハロゲン化物は行わない。化学泡は全数の10%以上です

問14

消火器の機能点検の関する表ABCで正しいのはどれか。化学泡消火器は除きます

加圧方式機能点検放射試験
A式製造年から3年全数のB%以上
蓄圧式製造年からC年抜取り数の50%
問14
ABC
1加圧503
2減圧503
3減圧105
4加圧105
問14

14の正解はここ
④。加圧は製造から3年、蓄圧は製造から5年で機能点検。放射試験は蓄圧・粉末50%(抜取り)。他は全量10%です。

ラスト!問15

機能点検を抜き取りで行う場合のロット作成基準で正しいのはどれか

①製造後10年以内のものでないと同一ロットにできない

②メーカーが同じでないと同一ロットにできない

③器種・種別・加圧方式が同じでないと同一ロットにできない

④製造年が同じでないと同一ロットにできない

15の正解はここ
③。消火器の種類・大型、小型の種別・加圧方式が同じものを同一ロットにできます。
①× 製造後8年経過は別ロット。
②メーカーについては規定はない
④製造年のみは規定はない。

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