有害法令
参考テキスト 有害法令
常時400人の労働者を使用する製造業の事業場における衛生管理体制に関する記述で誤りはどれ
ただし、400人中には屋内作業場において次の業務に常時従事する者が含まれるが、その他の有害業務はないものとし、衛生管理者及び産業医の選任特例はないものとする
深夜業:200人
多量の高熱物体:50人
塩素を試験研究のため取り扱う作業を行う業務:30人
1 総括安全衛生管理者を選任しなければならない
2 衛生管理者のうち少なくとも一人を専任としなければならない
3 全て第一種衛生管理者免許を有する者のうちから選任できる
4 産業医はこの事業場に専属でない者を選任できる
5 特定化学物質作業主任者を選任しなくてよい
次の業務に労働者を就かせるとき、法令に基づく安全又は衛生のための特別教育を行わなければならないのはどれ
1 赤外線又は紫外線にさらされる業務
2 有機溶剤等を用いて行う接着業務
3 塩素を用いて行う分析業務
4 エックス線解析装置を用いて行う分析業務
5 廃棄物の焼却施設において焼却灰を取り扱う業務
つぎのAからEの粉塵発生源について、法令上特定粉塵発生源に該当する組み合わせはどれ
A 屋内において耐火物を用いた炉を解体する箇所
B 屋内のガラスを製造する工程において原料を溶鉱炉に投げ入れる箇所
C 屋内において、研磨剤を用いて手持式動力工具により金属を研磨する箇所
D 屋内において、粉状の炭素製品を袋詰めする箇所
E 屋内において、固定の溶射機により金属を溶射する箇所
1 AB 2 AE 3 BC 4 CD 5 DE
次の特定化学物質を製造しようとするとき、労働安全衛生法に基づく厚生労働大臣の許可を必要としないものはどれ
1 アルファーナフチルアミン
2 塩素化ビフェニル
3 オルトトリジン
4 オルトトルイジン
5 ベンゾトリクロリド
次の免許のうち労働安全衛生法令に定められていないのはどれ
1 潜水士免許
2 高圧室内作業主任者免許
3 エックス線作業主任者免許
4 石綿作業主任者免許
5 ガンマ線透過写真撮影作業主任者免許
労働安全衛生規則の衛生基準について誤りはどれ
1 炭酸ガス濃度が0.15%を超える場所には、関係者以外の者が立ち入ることを禁止し、かつその旨を見やすい箇所に表示しなければならない
2 強烈な騒音を発する屋内作業場においては、その伝播を防ぐため、隔壁を設ける等必要な措置を講じなければならない
3 多筒抄紙機(たとうしょうしき)により紙をすく業務を行う屋内作業場については6か月以内ごとに1回定期に、等価騒音レベルを測定しなければならない
4 著しく暑熱又は多湿の作業場においては、坑内等特殊な作業場でやむを得ない事由がある場合を除き、休憩の設備を作業場外に設けなければならない
5 屋内作業場に多量の熱を放散する溶融炉があるときは、加熱された空気を直接屋外に排出し、又はその放射する輻射熱から労働者を保護する措置を講じなければならない
有機溶剤を取り扱う場合の措置について、有機溶剤中毒予防規則に違反しているのはどれ
1 地下室の内部で第一種有機溶剤等を用いて作業を行わせるとき、その作業場所に局所排気装置を設け、有効に稼働させているが、作業者に送気マスクも有機ガス用防毒マスクも使用させていない
2 屋内作業場で、第二種有機溶剤等が付着しているもの乾燥業務に労働者を従事させるとき、その作業場所に最大0.4m/sの制御風速を出し得る能力を有する側方吸引型外付け式フードの局所排気装置を設け、かつ作業者に有機ガス用防毒マスクを使用させている
3 屋内作業場に設けた空気清浄装置のない局所排気装置の排気口で、厚生労働大臣が定める濃度以上の有機溶剤を排出するものの高さを屋根から1.5mとしている
4 屋外作業場において有機溶剤含有物を用いて行う塗装業務に従事する労働者に対し、1年以内ごとに1回定期に有機溶剤等健康診断を行っている
5 有機溶剤等を入れてあった空容器で有機溶剤の蒸気が発散するおそれのあるものを密閉して屋内の一定場所に集積している
法令に基づき定期に行う作業環境測定とその測定頻度の組み合わせで誤りはどれ
1 溶融ガラスからガラス製品を成型する屋内作業場の気温湿度、輻射熱測定-半月以内ごとに1回
2 通気設備が設けられている坑内作業場における通気量測定-半月以内ごとに1回
3 非密封の放射性物質を取り扱う作業室における空気中の放射性物質濃度測定-1か月以内ごとに1回
4 鉛ライニング業務を行う屋内作業場の空気中鉛濃度測定-6か月以内ごとに1回
5 常時特定粉塵作業を行う屋内作業場における空気中の粉塵濃度測定-6か月ごとに1回
管理区域内において放射線業務に従事する労働者の被ばく限度に関して正しい組み合わせはどれ
「男性又は妊娠する可能性がないと診断された女性が受ける実行線量の限度は、緊急作業を除き【A】間につき【B】mSv、かつ【C】間につき【D】mSvである」
1 A 1年 B 50 C 1か月 D 5
2 A 3年 B 100 C 3か月 D 10
3 A 3年 B 100 C 1年 D 50
4 A 5年 B 100 C 1年 D 50
5 A 5年 B 250 C 1年 D 100
労働基準法に基づき満18歳に満たない者を就かせてはならない業務に該当しないのはどれ
1 削岩機、鋲打機等身体に著しい振動を与える機械器具を用いる業務
2 著しく寒冷な場所における業務
3 20㎏の重量物を継続的に取り扱う業務
4 超音波にさらされる業務
5 強烈な騒音を発する場所での業務
有害衛生
参考テキスト 有害衛生
化学物質等による疾病のリスクの低減措置について、法令に定められた措置以外の措置を検討する場合、優先度の最も高いものはどれ
1 化学物質等に係る機械設備等の密閉化
2 化学物質等に係る機械設備等への局所排気装置の設置
3 化学反応のプロセス等の運転条件変更
4 化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用
5 作業手順の改善
化学物質とその常温常圧での空気中における状態の組み合わせで誤りはどれ
1 アクリロニトリル-ガス
2 アセトン-蒸気
3 アンモニア-ガス
4 ホルムアルデヒド-ガス
5 硫酸ジメチル-蒸気
労働衛生対策を進めるにあたり、作業環境管理、作業管理及び健康管理が必要であるが、A~Eで作業管理に該当する組み合わせを選べ
A 座位での情報機器作業における作業姿勢は、椅子に深く腰を掛けて背もたれに背を十分当て、履物の足裏全体が床に接した姿勢を基本とする
B 有機溶剤業務を行う作業場所に設置した局所排気装置のフード付近の気流風速を測定する
C 放射線業務を行う作業場所において、外部放射線による実効線量を算定し管理区域を設定する
D ずい道建設工事の掘削作業において、土石又は岩石を湿潤な状態に保つための設備を稼働する
E 介護作業等腰部に著しい負担のかかる作業に従事する労働者に対し腰痛予防体操を実施する
1 AB 2 AC 3 BC 4 CD 5 DE
レーザー光線に関して誤りはどれ
1 レーザー光線はおおむね1nmから180nmまでの波長域にある
2 レーザー光線は単一波長で位相のそろった人工光線である
3 レーザー光線の強い指向性や収束性を利用し高密度のエネルギーを発生させることができる
4 出力パワーが最も弱いクラス1又はクラス2のレーザー光線は、可視光のレーザーポインタとして使用されている
5 レーザー光線にさらされるおそれのある業務は、レーザー機器の出力パワーなどに基づくクラス分けに応じた労働衛生上の対策を講じる必要がある
作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する記述で誤りはどれ
1 騒音レベル測定は通常、騒音計の周波数重み付け特性Aで行い、大きさはdBで表す
2 騒音性難聴は、初期には気づかないことが多く、また、不可逆的な難聴であるという特徴がある
3 騒音は、自律神経系や内分泌系へも影響を与えるため、騒音ばく露により交感神経の活動の亢進や副腎皮質ホルモンの分泌の増加が認められることがある
4 騒音性難聴では通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる
5 等価騒音レベルは、中心周波数500Hz、1000Hz、2000Hz及び4000Hzの各オクターブバンドの騒音レベルでの平均値で、変動する騒音に対する人間の生理、心理的反応とよく対応する
化学物質による健康障害に関する記述で正しいのはどれ
1 一酸化炭素中毒では、ヘモグロビン合成の障害による貧血・溶血などがみられる
2 フッ化水素中毒では、脳神経細胞が侵され、幻覚錯乱などの精神障害がみられる
3 シアン化水素中毒では、細胞内の酸素利用障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる
4 塩化ビニル慢性中毒では、慢性気管支炎、歯牙酸触症などがみられる
5 塩素中毒では、再生不良貧血、溶血などの造血機能障害がみられる
金属などによる健康障害に関して誤りはどれ
1 ベリリウム中毒では接触皮膚炎、肺炎などがみられる
2 マンガン中毒では、歩行障害、発語障害、筋緊張亢進などがみられる
3 クロム中毒では、低分子蛋白尿、歯への色素沈着、視野狭窄などがみられる
4 カドミウム中毒では上気道炎、肺炎、腎機能障害などがみられる
5 金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害、手指の震えなどがみられる
有害物質を発散する屋内作業場の作業環境改善に関する記述で正しいのはどれ
1 有害物質を取り扱う装置を構造上又は作業上の理由で完全に密閉できない場合は、装置内の圧力を外気圧より高くする
2 局所排気装置を設置する場合は、給気量が不足すると排気効果が低下するので、排気量に見合った吸気経路を確保する
3 有害物質を発散する作業工程では、局所排気装置の設置を密閉化や自動化より優先して検討する
4 局所排気装置を設ける場合、ダクトが細すぎると搬送速度が不足し、太すぎると圧力損失が増大することを考慮して、ダクト径を決める
5 局所排気装置に設ける空気清浄装置は一般に、ダクトに接続された排風機を通過した後の空気が通る位置に設置する
作業環境における有害要因による健康障害に関する記述で正しいのはどれ
1 潜水業務における減圧症は、浮上による減圧に伴い、血液中に溶け込んでいた酸素が気泡となり血管を閉塞したり組織を圧迫することにより発生する
2 熱痙攣は、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血流がたまり、脳への血液の流れが少なくなることで発生し、めまいや失神などがみられる
3 全身振動障害では、レイノー現象などの抹消循環障害や手指のしびれ感などの抹消神経障害がみられ、局所振動障害では、関節痛など筋骨格系障害がみられる
4 低体温症は、低体温化の作業で全身が冷やされ、体の中心部の温度が35℃程度以下に低下した状態をいう
5 マイクロ波は、赤外線より波長が短い電磁波で、照射部位の組織を加熱する作用がある
有害化学物質とその生物学的モニタリング指標として用いられる尿中代謝物の組み合わせで正しいのはどれ
1 トルエン-トリクロロ酢酸
2 キシレン-メチル馬尿酸
3 スチレン-馬尿酸
4 N、Nジメチルホルムアミド-デルタアミノレブリン酸
5 鉛-マンデル酸
有害以外法令
参考テキスト 有害以外法令
産業医に関する記述で、法令上誤りはどれ
ただし産業医の選任の特例はないとする
1 産業医を選任しなければならない事業場は、常時50人以上の労働者を使用する事業場である
2 常時使用する労働者が2000人を超える事業場では産業医を2人以上選任しなければならない
3 重量物の取り扱い等重激な業務に常時500人以上の労働者を従事させる事業場では、その事業場に専属の産業医を選任しなければならない
4 産業医が事業者から、毎月1回以上、所定の情報の提供を受けている場合であって、事業者の同意を得ているときは、産業医の作業場等の巡視頻度を、毎月1回以上から2か月に1回以上にすることができる
5 産業医は、労働者に対する衛生教育に関することであって、医学に関する専門的知識を必要とする事項について、総括安全衛生管理者に対し勧告することができる
労働安全衛生規則に基づく医師による健康診断に関する記述で誤りはどれ
1 雇入時の健康診断において、医師による健康診断を受けた後3か月を経過しない者が、その健康診断結果を証明する書面を提出したときは、その健康診断の項目に相当する項目を省略することができる
2 雇入時の健康診断の項目のうち、聴力の検査は1000Hz及び4000Hzの音について行わなければならない
3 深夜業を含む業務に常時従事する労働者に対し、6か月以内ごとに1回、定期に、健康診断を行わなければならないが、胸部エックス線検査については1年以内ごとに1回定期に行うことができる
4 定期健康診断を受けた労働者に対し、健康診断を実施した日から3か月以内に、当該健康診断の結果を通知しなければならない
5 定期健康診断の結果に基づき健康診断個人票を作成して、これを5年間保存しなければならない
衛生委員会に関して誤りはどれ
1 衛生委員会の議長を除く委員の半数については、事業場に労働者の過半数で組織する労働組合がないときは、労働者の過半数を代表する者の推薦に基づき指名しなければならない
2 衛生委員会の議長は、原則として総括安全衛生管理者又は総括安全衛生管理者以外の者で事業場においてその事業の実施を統括管理するもの若しくはこれに準ずる者のうちから事業者が指名した委員がなるものとする
3 事業場に専属ではないが、衛生管理者として選任している労働衛生コンサルタントを衛生委員会の委員として指名することができる
4 作業環境測定を外部の作業環境測定士に委託して実施している場合、当該作業環境測定を実施している作業環境測定士を、衛生委員会の委員として指名することができる
5 衛生委員会の付議事項には、長時間にわたる労働による労働者の健康障害の防止を図るための対策の樹立に関することが含まれる
労働基準法に定める妊産婦等に関する記述で誤りはどれ
ただし、常時使用する労働者数が10人以上の事業場で、管理監督者とは「監督又は管理の地位にある者等、労働時間、休憩及び休日に関する規定の適用除外者」をいう
1 時間外・休日労働に関する協定を締結し、これを所轄労働基準監督署長に届け出ている場合であっても、妊産婦が請求した場合には、管理監督者の場合を除き、時間外・休日労働をさせてはならない
2 フレックスタイム制を採用している場合であっても、妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、1週40時間、1日8時間を超えて労働させてはならない
3 妊産婦が請求した場合には深夜業をさせてはならない
4 妊娠中の女性が請求した場合においては、他の軽易な業務に転換させなければならない
5 原則として、産後8週を経過しない女性を就業させてはならない
事業場の建築物、施設等に関する措置について労働安全衛生委員会の衛生基準に違反していないのはどれ
1 常時男性35人、女性10人の労働者を使用している事業場で、労働者が臥床することのできる男女別々の休養室又は教養所を設けていない
2 常時50人の労働者を就業させている屋内作業場の気積が設備の占める容積及び床面から4mを超える高さにある空間を除き450m^3となっている
3 日常行う清掃のほか、毎年1回、12月下旬の平日を大掃除の日と定めて大掃除を行っている
4 事業場に附属する食堂の床面積を、食事の際の1人について0.5m^2としている
5 労働衛生上の有害業務を有しない事業場において、窓その他の開口部の直接外気に向かって開放することができる部分の面積が、常時床面積の25分の1である屋内作業場に換気設備を設けていない
週所定労働時間が25時間、週所定労働日数4日である労働者であって、雇入れの日から起算して5年6か月継続勤務したものに対して、その後1年間に新たに与えなければならない年次有給休暇日数で正しいのはどれ
1 12日 2 13日 3 14日 4 15日 5 16日
労働安全衛生法に基づく労働者の心理的負担の程度を把握するための検査(ストレスチェック)及び医師による面接指導に関する記述で正しいのはどれ
1 ストレスチェックを受ける労働者について解雇、昇進又は異動に関して直接の権限を持つ監督的地位にある者はストレスチェックの実施事務に従事してはならない
2 事業者は、ストレスチェックの結果が、衛生管理者及びストレスチェックを受けた労働者に通知されるようにしなければならない
3 面接指導を行う医師として事業者が指名できる医師は当該事業場の産業医に限られる
4 面接指導の結果は、健康診断個人票に記載しなければならない
5 事業者は、面接指導の結果に基づき、当該労働者の健康を保持するための必要な措置について、面接指導が行われた日から3か月以内に医師の意見をきかなければならない
有害以外衛生
参考テキスト 有害以外衛生
健康診断における検査項目に関する記述で誤りはどれ
1 HDLコレステロールは善玉コレステロールとも呼ばれ、低値であることは動脈硬化の危険因子となる
2 γーGTPは、正常な肝細胞に含まれている酵素で、肝細胞が障害を受けると血液中に流れ出し、特にアルコールの摂取で高値を示す特徴がある
3 ヘモグロビンA1cは、血液1μL中に含まれるヘモグロビンの数を表す値であり、貧血の有無を調べるために利用される
4 尿素窒素BUNは腎臓から排泄される老廃物の一種で、腎臓の働きが低下すると尿中に排泄されず血液中の値が高くなる
5 血清トリグリセライド(中性脂肪)は、食後に値が上昇する脂質で、内臓脂肪が蓄積している者において、空腹時にも高値が持続することは動脈硬化の危険因子となる
職場における受動喫煙防止のためのガイドラインに関して誤りの組み合わせはどれ
A 第一種施設とは、多数の者が利用する施設のうち、学校、病院、国や地方公共団体の行政機関の庁舎等をいい、原則敷地内禁煙となる
B 一般の事務所や工場は第二種施設に含まれ、原則屋内禁煙とされている
C 第二種施設においては、特定の時間を禁煙とする時間分煙が認められている
D タバコの煙の流出を防止するための技術的基準に適合した喫煙専用室においては、食事はしてならないが飲料を飲むことは認められている
1 AB 2 AC 3 BC 4 BD 5 CD
食中毒に関する記述で正しいのはどれ
1 感染型食中毒は、食物に付着した細菌そのものの感染によっておこる食有毒で、サルモネラ菌によるものがある
2 赤身魚などに含まれるヒスチジンが細菌により分解されて生成されるヒスタミンは加熱調理によって分解される
3 エンテロトキシンはフグ毒の主成分で手足のしびれや呼吸麻痺を起こす
4 カンピロバクターはカビの産出する毒素で腹痛や下痢を起こす
5 ボツリヌス菌は、缶詰や真空パックなど酸素のない密封食品中でも増殖するが、熱には弱く60℃、10分間程度の加熱で殺菌できる
職場における腰痛予防対策指針に基づき、腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労働者に対して当該作業に配慮する際に行う健康診断項目として適切でないのはどれ
1 既往歴及び業務歴の調査
2 自覚症状の有無の検査
3 負荷心電図検査
4 神経学的検査
5 脊柱の検査
身長175㎝、体重80㎏、腹囲88㎝の人のBMIに最も近いのはどれ
1 21 2 26 3 29 4 37 5 40
脳血管障害及び虚血性心疾患に関する記述で誤りはどれ
1 虚血性の脳血管障害である脳梗塞は、脳血管自体の動脈硬化性病変による脳血栓症と、心臓や動脈壁の血栓がはがれて脳血管を閉塞する脳塞栓症に分類される
2 くも膜下出血は、通常、脳動脈瘤が破れて数日後、激しい頭痛で発症する
3 虚血性心疾患は、冠動脈による心筋への血液の供給が不足したり途絶えることで起こる心筋障害である
4 心筋梗塞では、突然激しい胸痛が起こり「締め付けられるように痛い」「胸が苦しい」などの症状が1時間以上続くこともある
5 運動負荷心電図検査は、虚血性心疾患の発見に有用である
労働衛生管理に用いられる統計に関する記述で誤りはどれ
1 生体から得られたある指標が正規分布である場合、そのばらつきの程度は平均値や最頻値によって表される
2 集団を比較する場合、調査の対象とした項目のデータの平均値は等しくても分散が異なっていれば異なった特徴を持つ集団であると評価される
3 健康管理統計において、ある時点での検査における有所見者の割合を有所見率といい、このようなデータを静態データという
4 健康診断において、対象人数、受診者数などのデータを計数データといい、身長、体重などのデータを計量データという
5 ある事象と健康事象との間に、統計上、一方が多いと他方も多いというような相関関係が認められたとしても、それらの間に因果関係があるとは限らない
労働生理
参考テキスト 労働生理
呼吸に関して誤りはどれ
1 呼吸運動は、横隔膜、肋間筋などの呼吸筋が収縮と弛緩をすることにより行われる
2 胸郭内容積が増し、その内圧が低くなるにつれ、鼻腔、気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である
3 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は外呼吸である
4 血液中の二酸化炭素濃度が増加すると、呼吸中枢が刺激され、呼吸が速く深くなる
5 呼吸のリズムをコントロールしているのは間脳の視床下部である
血液に関して誤りはどれ
1 血液は、血漿成分と有形成分からなり、血漿成分は血液容積の約55%を占める
2 血漿中のたんぱく質のうち、アルブミンは血液浸透圧の維持に関与している
3 白血球のうち好中球には、体内に侵入してきた細菌や異物を貪食する働きがある
4 血小板のうち、リンパ球にはB、Tリンパ球などがありこれらは免疫反応に関与している
5 血液の凝固は血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、赤血球などが絡みついて固まる現象である
摂取した食物中の炭水化物、脂質、たんぱく質を分解する消化酵素の組み合わせで正しいのはどれ
炭水化物 | 脂質 | たんぱく質 | |
1 | マルターゼ | リパーゼ | トリプシン |
2 | トリプシン | アミラーゼ | ペプシン |
3 | ペプシン | マルターゼ | トリプシン |
4 | ペプシン | リパーゼ | マルターゼ |
5 | アミラーゼ | トリプシン | リパーゼ |
心臓及び血液循環に関して誤りはどれ
1 心拍数は、左心房に存在する洞結節からの電気刺激によってコントロールされている
2 心臓の拍動による動脈圧の変動を末梢の動脈で触知したものを脈拍といい、一般に手首の橈骨動脈で触知する
3 心臓自体は、大動脈の起始部からでる冠動脈によって酸素や栄養分の供給を受けている
4 肺循環により左心房に戻ってきた血液は左心室を経て大動脈に入る
5 大動脈を流れる血液は動脈血であるが、肺動脈を流れる血液は静脈血である
筋肉に関して正しいのはどれ
1 横紋筋は、骨に付着して身体の運動の原動力となる筋肉で意志によって動かすことができるが、平滑筋は、心筋などの内臓に存在する筋肉で意志によって動かすことができない
2 筋肉は神経からの刺激によって収縮するが、神経より疲労しにくい
3 荷物を持ち上げたり、屈伸運動を行う時は、筋肉が長さを変えずに外力に抵抗して筋力を発生させる等尺性収縮が生じている
4 強い力を必要とする運動を続けていると、筋肉を構成する個々の筋線維の太さは変わらないが、数が増えることで筋肉が太くなり筋力が増強する
5 刺激に対して意識とは無関係に起こる定型的な反応を反射といい、四肢の皮膚に熱いものが触れたときなどに、その肢を体幹に近づけるような反射は屈曲反射と呼ばれる
肝臓の機能で誤りはどれ
1 コレステロール合成
2 尿素を合成する
3 ヘモグロビンを合成する
4 胆汁を生成する
5 グリコーゲンを合成し分解する
耳と機能に関して誤りはどれ
1 騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の羽毛細胞の変性によっておこる
2 耳介で集められた音は、鼓膜を振動させ、その振動は耳小骨によって増幅され内耳に伝えられる
3 内耳は、前庭、半規管及び蝸牛の三つからなり、前庭と半規管が平衡感覚、蝸牛が聴覚をそれぞれ分担している
4 前庭は、体の回転の方向や速度を感じ、半規管は体の傾きの方向や大きさを感じる
5 鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている
代謝に関して正しいのはどれ
1 代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪、グリコーゲンなどが分解されてエネルギーを発生し、ATPが合成されることを同化という
2 代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって細胞を構成するたんぱく質などの生体に必要な物質に合成されることを異化という
3 基礎代謝量は、安静時における心臓の拍動、呼吸、体温保持などに必要な代謝量で、睡眠中の測定値で表される
4 エネルギー代謝率は、一定時間中に体内で消費された酸素と排出された二酸化炭素の容積比である
5 エネルギー代謝率は、動的筋作業の強度を表すことができるが、静的筋作業や精神的作業には適用できない
ヒトのホルモン、その内分泌器官及びはたらきの組み合わせで誤りはどれ
ホルモン | 内分泌器官 | はたらき | |
1 | ガストリン | 胃 | 胃酸分泌刺激 |
2 | アルドステロン | 副腎皮質 | 体液中の塩類バランス調整 |
3 | パラソルモン | 副甲状腺 | 血中カルシウム量調整 |
4 | コルチゾール | 膵臓 | 血糖量増加 |
5 | 副腎皮質刺激ホルモン | 下垂体 | 副腎皮質の活性化 |
ストレスに関して誤りはどれ
1 外部からの刺激であるストレッサーは、その形態や程度にかかわらず自律神経系と内分泌系を介して心身の活動を抑圧する
2 ストレスに伴う心身の反応には、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモンが深く関与している
3 昇進・転勤・配置換えなどがストレスの要因になることがある
4 職場環境における騒音、気温、湿度、悪臭などがストレスの原因となることがある
5 ストレスにより、高血圧症、狭心症、十二指腸潰瘍などの疾患が生じることがある