性状 | 化学物質 | |
ガス | 常温(25℃)・常圧(1気圧)で気体 | 塩素 塩化ビニル アンモニア ホルムアルデヒド 硫化水素 二酸化硫黄 エチレンオキシド など |
蒸気 | 常温常圧で液体又は 固体物質が揮発又は昇華して気体 | 二硫化炭素 アクリロニトリル アセトン フェノール 水銀 硫酸ジメチル ニッケルカルボニル トリクロロエチレン など |
次の化学物質のうち、常温常圧の空気中で蒸気として存在するのはどれ
ただし、蒸気とは、常温常圧で液体又は固体物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいう
1 塩化ビニル
2 ジクロロベンジジン
3 アクリロニトリル
4 硫化水素
5 アンモニア
次の化学物質のうち、常温常圧の空気中で蒸気として存在するのはどれか
ただし、蒸気とは、常温常圧で液体又は固体物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいう
1 塩化ビニル
2 ジクロロベンジジン
3 アクリロニトリル
4 エチレンオキシド
5 二酸化マンガン
厚生労働省の「化学物質等による危険性または有害性等の調査等に関する指針」において示されている化学物質等による疾病にかかるリスクを見積もる方法として適切でないものはどれ
1 発生可能性及び重篤度を相対的に尺度化し、それらを縦軸と横軸として、あらかじめ発生可能性及び重篤度に応じてリスクが割り付けられた表を使用する方法
2 取り扱う化学物質等の年間の取扱量及び作業時間を一定の尺度によりそれぞれ数値化し、それらを加算又は乗算等する方法
3 発生可能性及び重篤度を段階的に分岐していく方法
4 ILOの化学物質リスク簡易評価法(コントロールバンディング)を用いる方法
5 対象の化学物質等への労働者のばく露の程度及び当該化学物質等による有害性を相対的に尺度化し、それらを縦軸と横軸とし、あらかじめばく露の程度及び有害性の程度に応じてリスクが割り付けられた表を使用する方法
化学物質等による疾病のリスクの低減措置について、法令に定められた措置以外の措置を検討する場合、優先度の最も高いのはどれ
1 化学物質等に係る機械設備等の密閉化
2 化学物質等に係る機械設備等への局所排気装置の設置
3 作業手順の改善
4 化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用
5 化学反応のプロセス等の運転条件の変更
けい肺 | 鉱物性粉塵に含まれる遊離ケイ酸SiO2を吸入することで、けい肺結節という線維性の結節が形成される |
石綿肺 | 石綿を吸入することで、肺がん、胸膜中皮腫等重篤な疾病を起こす |
溶接工肺 | 溶接の際発生する酸化鉄ヒュームのばく露によって生じる |
アルミニウム肺 | アルミニウムやその化合物によって生じる |
炭素肺 | 炭素を含む粉塵によって生じる |
粉塵(ヒュームを含む)による健康障害に関する次の記述のうち誤りはどれ
1 じん肺は、粉塵を吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病である
2 鉱物性粉塵に含まれる遊離ケイ酸Sio2は、石灰化を伴う胸膜肥厚や胸膜中皮腫を生じさせる
3 じん肺は肺結核のほか、続発性気管支炎、続発性気胸、原発性肺がんなどを合併することがある
4 溶接工肺は、溶接の際に発生する酸化鉄ヒュームのばく露によって発症するじん肺である
5 アルミニウムやその化合物によるじん肺はアルミニウム肺と呼ばれている
鉛 | 貧血、伸筋麻痺、末梢神経障害、腹部の疝痛 |
クロム | 皮膚、鼻粘膜の潰瘍、肺がん、上気道がん |
マンガン | 筋のこわばり、ふるえ、歩行困難(パーキンソン病に似た) |
金属水銀 | 感情不安定、幻覚などの精神障害、手指の震え |
無機水銀 | 腎障害による血尿、蛋白尿、無尿 |
カドミウム | 上気道炎、肺炎、腎機能障害 |
ベリリウム | 急性中毒だと接触皮膚炎、肺炎 慢性中毒だとベリリウム肺 |
ヒ素 | 角化症、黒皮症などの皮膚障害、鼻中隔穿孔 |
金属熱 | 金属の溶融作業等で亜鉛や銅のヒュームを吸入し、 悪寒、発熱、関節痛 |
金属による健康障害に関する記述で誤りはどれ
1 カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎機能障害などがみられる
2 鉛中毒では、貧血、末梢神経障害、腹部の疝痛がみられる
3 マンガン中毒では、筋のこわばり、震え、歩行困難などのパーキンソン病に似た症状があらわれる
4 ベリリウム中毒では、溶結性貧血、尿の赤色化などがみられる
5 金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害や手指の震えがみられる
低濃度ばく露での慢性中毒 | 頭痛、めまい、記憶力減退、不眠等の不定愁訴 |
高濃度ばく露での急性中毒 | 中枢神経系抑制作用による酩酊状態 |
二硫化炭素 | 精神障害、意識障害、動脈硬化 |
メタノール | 視力低下・視野狭窄 |
酢酸メチル | 視力低下・視野狭窄 |
ノルマルヘキサン | 末梢神経障害、多発性神経炎 |
Nジメチルホルムアミド | 頭痛、肝機能障害 |
ベンゼン | 再生不良性貧血、白血病 |
有機溶剤に関する記述で誤りはどれ
1 有機溶剤は呼吸器から吸収されやすいが、皮膚から吸収されるものもある
2 メタノールによる障害として顕著なものは、網膜細動脈瘤を伴う脳血管障害
3 キシレンのばく露の生物学的モニタリングの指標としての尿中代謝物は、メチル馬尿酸である
4 有機溶剤による皮膚炎又は粘膜の症状としては、皮膚の角化、結膜炎など
5 低濃度の有機溶剤の繰り返しばく露では頭痛、めまい、物忘れ、不眠など不定愁訴がみられる
有機溶剤に関する記述のうち正しいものはどれ
1 有機溶剤の多くは揮発性が高く、その蒸気は空気より軽い
2 有機溶剤は、脂溶性が低いため、脂肪の多い脳などには入りにくい
3 ノルマルヘキサンによる障害として顕著なものは白血病や皮膚がんがある
4 二硫化炭素は、動脈硬化を進行させたり精神障害を生じさせることがある
5 Nジメチルホルムアミドによる障害として顕著なものには、視力低下を伴う視神経障害がある
二酸化硫黄 | 急性中毒:咳、目痛 慢性中毒:慢性気管支炎・歯牙酸触症 |
二酸化窒素 | 急性:粘膜刺激 慢性:慢性気管支炎・歯牙酸触症 |
フッ化水素 | 慢性:骨の硬化、斑状歯 |
塩素 | 低濃度:粘膜刺激 高濃度:気管支炎・肺水腫 |
一酸化炭素 | 赤血球のヘモグロビンと強く結合し、酸素欠乏状態にする 息切れ、頭痛、虚脱、意識混濁 後遺症に健忘、パーキンソン症状 |
硫化水素 | 低濃度:粘膜刺激 高濃度:意識消失・呼吸麻痺 |
シアン化水素 | 細胞内での酸素利用障害で呼吸困難・痙攣 |
化学物質による健康障害に関する記述で誤りはどれ
1 一酸化炭素は、赤血球のヘモグロビンと強く結合し、体内の酸素欠乏状態を引き起こす
2 シアン化水素中毒は、細胞内での酸素利用の障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる
3 硫化水素による中毒では、意識消失・呼吸麻痺などがみられる
4 塩化ビニルによる慢性中毒では、慢性気管支炎、歯牙酸触症などがみられる
5 フッ化水素の慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯などがみられる
作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する記述で誤りはどれ
1 音圧レベルは、その音圧と、通常人間が聞くことができる最も小さな音圧(20μPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベルで表される
2 等価騒音レベルは、単位時間(1分間)における音圧レベルを10秒間ごとに平均化した幾何平均値で、変動する騒音レベルの平均値として表した値である
3 騒音レベルの測定は通常、騒音計の周波数重み付け特性Aで行う
4 騒音性難聴の初期に認められる4000Hz付近を中心とする聴力低下の型をC5dipという
5 騒音は、自律神経系や内分泌系へも影響を与え、交感神経の活動の亢進や副腎皮質ホルモンの分泌の増加が認められることがある
潜水作業、高圧室内作業などの作業における高圧の影響又は高圧環境下から常圧に戻る際の減圧の影響により、直接には発症しない健康障害はどれ
1 酸化中毒
2 一酸化炭素中毒
3 炭酸ガス中毒
4 窒素酔い
5 減圧症
作業環境における有害要因による健康障害に関する記述のうち正しいものはどれ
1 電離放射線による中枢神経系障害は、確率的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると発生率及び重症度が線量の増加に応じて増加する
2 金属熱は、鉄、アルミニウムなどの金属を溶融する作業などに長時間従事した際に、高温により体温調節機能が障害を受けたことにより発生する
3 潜水業務における減圧症は、浮上による減圧に伴い、血液中に溶け込んでいた酸素が気泡となり、血管を閉塞したり組織を圧迫することにより発生する
4 振動障害は、チェーンソーなどの振動工具によって生じる障害で、手のしびれなど末梢神経障害やレイノー現象などの抹消循環障害がみられる
5 凍瘡は皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけの事で、0℃以下の寒冷にばく露することによって発生する
作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する記述で誤りはどれ
1 人が聴くことができる音の周波数は、およそ20~20000Hzである
2 音圧レベルは通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20μPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベルで表される
3 等価騒音レベルは、単位時間(1時間)について10分間ごとのピーク値の騒音レベルを平均化した評価値で、変動する騒音に対して適用される
4 騒音性難聴では通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる
5 騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によっておこる
作業環境における有害要因による健康障害に関する記述で正しいものはどれ
1 レイノー現象は、振動工具などによる末梢循環障害で冬季に発生しやすい
2 けい肺は、鉄、アルミニウムなどの金属粉塵による肺の線維増殖性変化で、けい肺結節という線維性の結節が形成される
3 金属熱は、鉄、アルミニウムなどの金属を溶融する作業などに長時間従事した際に、高温環境により体温調節機能が障害をうけることにより発生する
4 電離放射線による造血器障害は、確率的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると発生率及び重症度が線量に対応して増加する
5 熱痙攣は、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血液がたまり、脳への血液の流れが少なくなることにより発生し、めまい、失神などの症状がみられる
化学物質による健康障害に関する記述で正しいものはどれ
1 塩素による中毒では、再生不良性貧血、溶血など造血機能障害がみられる
2 シアン化水素中毒では、細胞内の酸素の利用障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる
3 フッ化水素中毒では、脳神経細胞が侵され、幻覚、錯乱など精神障害がみられる
4 酢酸メチルによる慢性中毒では、微細動脈瘤を伴う脳卒中などがみられる
5 二酸化窒素による慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯などがみられる
厚生労働省の「作業環境測定基準」及び「作業環境評価基準」に基づく作業環境測定及び評価に関する記述で正しいのはどれ
1 管理濃度は、有害物質に関する作業環境の状態を単位作業場所の作業環境測定結果から評価するための指標として設置されたもの
2 A測定は、原材料を反応槽へ投入する場合など、間欠的に大量の有害物質の発散を伴う作業における最高濃度を知るために行う
3 B測定は単位作業場所における気中有害物質濃度の平均的分布を知るための測定である
4 A測定の第二評価値及びB測定の測定値がいずれも管理濃度に満たない単位作業場所は第一管理区分になる
5 B測定の測定値が管理濃度を超えている単位作業場所はA測定値に関係なく第三管理区分となる
「作業環境測定基準」及び「作業環境評価基準」に基づく作業環境測定及びその結果の評価に関して正しいものはどれ
1 A測定における測定点の高さの範囲は、床上100㎝以上150㎝以下である
2 許容濃度は、有害物質に関する作業環境の状態を単位作業場所の作業環境測定結果から評価するための指標として設置されたものである
3 A測定の第二評価値とは、単位作業場所における気中有害物質の算術平均濃度の推定値である
4 A測定の第二評価値及びB測定の測定値がいずれも管理濃度に満たない単位作業場所は第一管理区分になる
5 A測定においては、得られた測定値の算術平均値及び算術標準偏差を、また、B測定においては測定値そのものを評価に用いる
局所排気装置のフード型式について、排気効果の大小関係として正しいのはどれ
1 囲い式カバー>囲い式建築>外付け式ルーバ
2 囲い式建築ブース>囲い式グローブボックス型>外付け式ルーバ
3 囲い式ドラフトチェンバ>外付け式ルーバ>囲い式カバー
4 外付け式ルーバ>囲い式ドラフトチェンバ>囲い式カバー
5 外付け式ルーバ>囲い式建築ブース>囲い式グローブボックス
有機ガス | 黒 |
一酸化炭素 | 赤 |
ハロゲンガス | 灰・黒 |
アンモニア | みどり |
亜硫酸ガス | 黄赤色 |
シアン化水素 | 青色 |
硫化水素 | 黄色 |
遮光保護具 | 溶接作業における紫外線などの有害光線による目の障害を防ぐ | 遮光度番号があり、作業によって適切な遮光度番号のものを使用 |
聴覚保護具 | 騒音発生場所での作業の際、聴力障害を防止する。耳覆いタイプと耳栓 | 作業によりどちらかを選ぶが、非常に強烈な騒音の場合、併用する |
保護クリーム | 有害物質が直接皮膚に付着しないようにする | 使用後は完全に洗い流す |
呼吸用保護具に関し正しいものはどれ
1 防毒マスクの吸収缶の色は一酸化炭素用は黒、硫化水素は黄色
2 防塵機能を有する防毒マスクには吸収缶のろ過材がある部分に白線が入れてある
3 型式検定合格標章のある防塵マスクでも、ヒュームのような微細粒子には効果がない
4 防塵マスクの手入れの際、ろ過材に付着した粉塵は圧搾空気などで吹き飛ばして除去する
5 直結式防毒マスクは、隔離式防毒マスクよりも有毒ガスの濃度が高い大気中で使用できる
キシレン | 尿中メチル馬尿酸 |
トルエン | 尿中馬尿酸 |
ノルマルヘキサン | 尿中2,5-ヘキサンジオン |
トリクロロエチレン | 尿中トリクロロ酢酸又は総三塩化物 |
テトラクロロエチレン | 尿中トリクロロ酢酸又は総三塩化物 |
スチレン | 尿中マンデル酸 |
N、N-ジメチルホルムアミド | 尿中N-メチルホルムアミド |
特殊健康診断に関するA~Cの組み合わせで正しいのはどれ
「特殊健康診断において、有害物の体内摂取量を把握する検査として生物学的モニタリングがあり、トルエンについては尿中の【A】を測定し、【B】については【C】中のデルタアミノレブリン酸を測定する」
1 A 馬尿酸 B 鉛 C 尿
2 A 馬尿酸 B 鉛 C 血液
3 A マンデル酸 B 鉛 C 尿
4 A マンデル酸 B 水銀 C 尿
5 A マンデル酸 B 水銀 C 血液
特殊健康診断に関する記述で正しいのはどれ
1 有害物質による健康障害は、多くの場合、諸検査の異常など多角的所見により、自覚症状が先に出現するため特殊健康診断では問診の重要性が高い
2 特殊健康診断における生物学的モニタリングによる検査は、有害物の体内摂取量や有害物による健康影響の程度を把握するための検査である
3 体内に取り込まれた鉛の生物学的半減期は数時間と短いので、鉛健康診断における採尿及び採血の時期は厳重にチェックする必要がある
4 振動工具の取り扱い業務に係る健康診断において、振動障害の有無を評価するために夏季における実施が適している
5 情報機器作業にかかる健康診断では、眼科的検査などとともに、上肢下肢の運動機能の検査を行う
労働衛生保護具に関する記述で誤りはどれ
1 ガス又は蒸気状の有害物質が粉塵と混在している作業環境中で防毒マスクを使用するときは、防塵機能を有する防毒マスクを選択する
2 防毒マスクの吸収缶の色は一酸化炭素は赤、有機ガス用は黒
3 送気マスクは、清浄な空気をボンベに詰めたものを空気源として作業者に供給する時給式呼吸器である
4 遮光保護具には、遮光度番号が定められており、溶接作業など作業の種類に応じて適切な遮光度番号のものを使用する
5 騒音作業における聴覚保護具として、耳覆い又は耳栓のどちらを選ぶかは作業の性質や騒音の特性で決まるが、非常に強烈な騒音に対しては併用も有効である
特殊健康診断に関するA~Cの語句の組み合わせとして正しいのはどれ
「特殊健康診断において有害物の体内摂取量を把握する検査として、生物学的モニタリングがあり、スチレンについては尿中の【A】及びフェニルグリオキシル酸の総量を測定し、【B】については【C】中のデルタアミノレブリン酸量を測定する」
1 A馬尿酸 B 鉛 C 尿
2 A馬尿酸 B水銀 C血液
3 Aメチル馬尿酸 B 鉛 C 血液
4 Aマンデル酸 B 水銀 C 血液
5 Aマンデル酸 B鉛 C尿
局所排気装置に関する記述で正しいのはどれ
1 ダクトの形状には円形、角形などがあり、その断面積を大きくするほどダクトの圧力損失が増大する
2 フード開口部の周囲にフランジがあると、フランジがないときに比べ気流の整流作用が増すため、大きな排風量が必要となる
3 キャノピ型フードは、発生源からの熱による上昇気流を利用して利用して捕捉するもので、レシーバ式フードに分類される
4 スロット型フードは、作業面を除き周りが覆われているもので囲いフードに分類される
5 空気清浄装置を付設する局所排気装置を設置する場合、排風機は一般にフードに接続した吸引ダクトと空気清浄装置の間に設ける
化学物質とその常温・常圧(25℃ 1気圧)での空気中における状態の組み合わせで誤りはどれ
1 アクリロニトリル - ガス
2 アセトン - 蒸気
3 アンモニア - ガス
4 ホルムアルデヒド - ガス
5 硫酸ジメチル - 蒸気
労働衛生対策を進めていくにあたっては、作業環境管理、作業管理及び健康管理が必要であるが、次のAからEの対策例について作業管理に該当するものの組み合わせはどれ
A 座位での情報機器作業における作業姿勢は、椅子に深く腰を掛けて背もたれに背を十分当て、履物の足裏全体が床に接した姿勢を基本とする
B 有機溶剤業務を行う作業場所に設置した局所排気装置のフード付近の気流風速を測定する
C ずい道建設工事の掘削作業において、土石又は岩石を湿潤な状態に保つための設備を稼働する
D 介護作業等腰部に著しい負担のかかる作業に従事する労働者に対し、腰痛予防対策を実施する
E 放射線業務を行う作業場所において、外部放射線による実効線量を算定し管理区域を設定する
化学物質等による疾病リスクの低減措置について、法令に定められた措置以外の措置を検討する場合優先度の最も高いものはどれ
1 化学物質等に係る機械設備等の密閉化
2 化学物質等に係る機械設備等への局所排気装置の設置
3 化学反応のプロセスの運転条件の変更
4 化学物質等の有害性に応じた有効な保護具の使用
5 作業手順改善
化学物質による健康障害に関して正しいのはどれ
1 一酸化炭素中毒では、ヘモグロビン合成の障害による貧血、溶血などがみられる
2 フッ化水素中毒では、脳神経細胞が侵され、幻覚・錯乱など精神障害がみられる
3 シアン化水素中毒では、細胞内の酸素の利用障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる
4 塩化ビニルによる慢性中毒では、慢性気管支炎、歯牙酸触症などがみられる
5 塩素中毒では、再生不良性貧血、溶血など造血機能障害がみられる
作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関して誤りはどれ
1 騒音レベル測定は、通常、騒音計の周波数重み付け特性Aで行い、その大きさはdBで表す
2 騒音性難聴は、初期には気づかないことが多く、また、不可逆的な難聴である
3 騒音は、自律神経系や内分泌系へも影響を与えるため、騒音ばく露により交感神経の活動の亢進や副腎皮質ホルモんの分泌の増加が認められることがある
4 騒音性難聴では、通常会話音域より高い音域から聴力低下が始まる
5 等価騒音レベルは、中心周波数500Hz、1000Hz、2000Hz及び4000Hzの各オクターブバンドの騒音レベルの平均値で、変動する騒音に対する人間の生理・心理的反応とよく対応する
金属などによる健康障害に関する記述で誤りはどれ
1 ベリリウム中毒では、接触皮膚炎、肺炎などの症状がみられる
2 マンガン中毒では、歩行障害、発語障害、筋緊張亢進などの症状がみられる
3 クロム中毒では、低分子蛋白尿、歯への黄色の色素沈着、視野狭窄などがみられる
4 カドミウム中毒では、上気道炎、肺炎、腎機能障害などがみられる
5 金属水銀中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害、手指の震えなどがみられる
レーザー光線に関する記述で誤りはどれ
1 レーザー光線はおおむね1㎜から180㎜までの波長域にある
2 レーザー光線は単一波長で位相のそろった人工光線である
3 レーザー光線の強い指向性や収束性を利用し、高密度のエネルギーを発生させることができる
4 出力パワーが最も弱いクラス1又はクラス2のレーザー光線は、可視光のレーザーポインタとして使用されている
5 レーザー光線にさらされているおそれのある業務は、レーザー機器の出力パワーなどに基づくクラス分けに応じた労働衛生上の対策を講じる必要がある
作業環境における有害要因による健康障害に関する記述で正しいのはどれ
1 潜水業務における減圧症は、浮上する減圧に伴い、血液中に溶け込んでいた酸素が気泡となり、血管を閉塞したり組織を圧迫することで発生する
2 熱痙攣は、高温環境下での労働において、皮膚の血管に血液がたまり脳への血液の流れが少なくなることで発生し、めまい、失神など症状がみられる
3 全身振動障害ではレイノー現象などの抹消循環障害や手指のしびれなど末梢神経障害がみられ、局所振動障害では関節痛などの筋骨格系障害がみられる
4 低体温症は、低温下の作業で前進が冷やされ、体の中心部温度が35℃程度以下に低下した状態をいう
5 マイクロ波は、赤外線より波長が短い電磁波で、照射部位の組織を加熱する作用がある
有害物質を発散する屋内作業場の作業環境改善に関する記述で正しいのはどれ
1 有害物質を取り扱う装置を構造上または作業上の理由で完全に密閉できない場合は、装置内の圧力を外気圧より高くする
2 局所排気装置を設置する場合は、給気量が不足すると排気効果が低下するので、排気量に見合った排気経路を確保する
3 有害物質を発散する作業工程では、局所排気装置の設置を密閉化や自動化より優先して検討する
4 局所排気装置を設ける場合、ダクトが細すぎると搬送速度が不足し、太すぎると圧力損失が増大することを考慮してダクト径をきめる
5 局所排気装置における空気清浄装置は、一般にダクトに接続された排風機を通過したあとの空気が通る位置に設置する
有害化学物質とその生物学的モニタリング指標として用いられる尿中の代謝物の組み合わせで正しいのはどれ
1 トルエン - トリクロロ酢酸
2 キシレン - メチル馬尿酸
3 スチレン - 馬尿酸
4 N、Nジメチルホルムアミド - デルタアミノレブリン酸
5 鉛 - マンデル酸