問1 次の文中「」に該当する体積はどれか。

酸素分子O2の1molの質量は32.0gである。標準状態におけるその1lの質量は1.429gである。酸素分子1molの標準状態での体積は「」となる。

1、30.2l/mol

2、22.4l/mol

3、30.3l/mol

4、16.1l/mol

5、12.4l/mol

1の正解はここ
2。物質1molの分子数はアボガドロ定数で等しいため、これを同温同圧のもとで気体にするとその体積はどれも等しい。32.0(g/mol)/1.429(g/l)≒22.4(l/mol)

問2 有機化合物の官能基と式の組み合わせとして誤っているのはどれか

1、カルボキシル基ーCOOH

2、フェニル基ーC6H5

3、アルデヒド基>CO

4、ニトロ基ーNO2

5、アミノ基ーNH2

2の正解はここ
3。アルデヒド基-RCHOです

問3 可燃性の気体と空気とのある混合割合において、ちょうど燃焼する範囲がある。これを燃焼範囲という。この範囲には上限と下限があって気体の濃度の濃い方を上限、うすい方を下限という。つぎのうち誤っているのはどれか。

1、ガソリンの燃焼範囲は1.4~7.6vol%くらいである

2、燃焼範囲外では引火しない

3、燃焼範囲の広いほど危険性が大である。

4、燃焼範囲の下限が低いほど危険性は小である

5、ガソリンのタンクでつねに25%くらいにガソリン蒸気を満たしていれば爆発しない

問3の正解はここ
4。限界の下限が低いものほど危険性は大きい

問4 亜鉛10.0gに希硫酸を加えて完全に溶かしたとき発生する水素の重さはどれか

1、1.024g

2、0.836g

3、0.647g

4、0.458g

5、0.306g

問4の正解はここ
5。亜鉛Znと水素H2の割合を求める。Zn+H2SO4→ZnSO4+H2
亜鉛のmol質量は65.4g/molで水素のmol質量は2.0g/molです。
亜鉛は全部で10.0g・・・水素はxg
65.4:10.0=2.0:x
x=10.0*2.0/65.4≒0.306g

問5 二酸化炭素(炭酸ガス)について誤っているものはどれか

1、空気中にわずかに含まれている

2、一般に有機物の燃焼の際に発生する

3、ドライアイスは固体の二酸化炭素であり、常温でさかんに昇華する

4、普通の状態では無色無臭の気体で、比重は1.53である

5、加圧すると容易に固化するが、液化することはない

問5の正解はここ
5。二酸化炭素は水に溶けるので容易に液化する

問6 温度27℃、圧力3.332×10^4Paのときの水素の体積が2Lならば、0℃、1気圧(標準状態)の時は体積はどれ

1、599L

2、59.9L

3、0.599L

4、5.99L

5、0.0599L

問6の正解はここ
3。ボイルシャルルの法則を変換します。P1V1/T1=P2V2/T2→V2=V1*T2/T1*P1/P2。
T1は絶対温度に変換27+273=300、T2=273、P2=大気圧なので1.013*10^5pa、P1=3.332*10^4pa
代入し計算すると0.599lです。

問7 788.6KJの熱量が発生した場合は、炭素は何g完全燃焼したことになるか。ただし炭素の原子量=12とする。C+O2=CO2+394.3KJ

1、12g

2、24g

3、36g

4、48g

5、60g

問7の正解はここ
2。発生した熱量が788.6KJということは熱量が2倍になっている。つまり2C+2O2=2CO2+788.6KJとなるから、炭素が2MOL燃焼したことになる。炭素1MOLは12gだから24g。(全部2倍にして考える)

問8 酸化について正しいものはどれか

1、物質が酸素と化合すること

2、酸化物から酸素を除去すること

3、酸性溶液になる事

4、物質が分解して酸素を発生すること

5、物質が水素と化合すること

問8の正解はここ
1。酸化とは、物質が酸素と化合すること、水素を取り去る事、原子価が増えること

問9 次は可燃性液体の通常の燃焼の仕方についての説明であるが、正しいものはどれか

1、蒸気が液体内部の過熱された所から起こり、しだいに表面に移ってくる

2、蒸気が液体表面から発生し空気と混合して燃焼する

3、空気を液体内部に吸収しつつ燃焼する

4、空気と液体表面で接触しつつそれ自体で燃焼する

5、燃焼が液体内部で起こり、その燃焼生成物が炎となって液面に出る。

21の正解はここ
2。蒸発燃焼といい、液体そのものが燃えるのではなく可燃性蒸気が液面から発生して空気と混合し、何らかの火源によって燃焼する

問10 電気(通電中)火災の消火として不適当なものはどれか

1、リン酸アンモニウムを主成分とした粉末による消火

2、一塩化一臭化フッ化メタンによる消火

3、泡による消火

4、炭酸ガスによる消火

5、二臭化四フッ化エタンによる消火

問10の正解はここ
3。泡消火は冷却消火・窒息消火。通電中の電気火災には適さない

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危険物乙四 模擬テスト2 性質・予防・消火 10問

危険物乙四 模擬テスト2 法令 15問